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 少しずつだけれど神奈川の大学生と、東京の社会人の二人も会話に加わってきた。大学生は周遊券で回っているのだと言った。一枚だけれども。東京の社会人は飛行機で来て、レンタカーを借りて回っているのだと言った。とても贅沢な旅のようだが、学生時代にできなかった北海道の旅を、短い休みを最大限に利用して回っていると、今までとは別人のように語ってくれた。
「俺って、小さいころからこんな感じで、おとなしくて、友達も少なくて、なんとなく大学から、それなりの企業に入ることができたのです。同僚や先輩達はいい人達ばかりで、今までに経験したことのないような、雰囲気の好いところです。俺とは正反対の活発な、スポーツマンタイプの人たちが多いのです」
「へえ、なんか面白そうな会社やねえ」
 大阪の女の人が言った。
「仕事は厳しいし、難しいし、大変だけれど、毎日が楽しくて、学生時代にこんな楽しい毎日を送ることはなかったです。その先輩や同僚達の会話の中に時おり出てくるのが、学生時代に旅した話だったのです。特に多かったのがユースホステルを利用しての北海道の旅です」
「俺なんか北海道に憧れて、会社を辞めてもうたけどね・・・」
 夏樹がぼそりと言った。
「それで、今までに家以外の場所に泊まったのは修学旅行の時だけです」
「じゃあ、家族旅行もしたことないの」
 カタナの男が言った。
「両親は商売をしていますから、家族旅行には連れて行ってもらったことはないですねえ。祖父母と同居していますし、母方の祖父母は母が若いころに亡くなり、新潟の実家もありませんから、田舎に遊びに行くこともなかったです」
 東京から来た社会人君の話はこのあたりにしておこう。
「皆さん、明日の朝、三時過ぎに起きて日の出を見ませんか、野付半島の先端あたりまで行けば、海から登る朝日が拝めますよ」
 多田が笑顔で教えてくれた。
「じゃあ、俺の車で行きましょうよ、朝は寒いですから」
「ええ考えやなあ、お言葉に甘えて、皆さん行きませんか」
 夏樹はここ数日の寒さ続きに、できれば早朝の気温の低い時間帯にはバイクに乗りたくなかった。


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2013.09.08 / Top↑
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