上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 翌朝、目が覚めたのは三時半ごろだった。誰も起こしてはくれなかった。でも堂部屋の三人もまだ寝ているようだ。窓から外を見ると、曇り空で霧に被われていて日の出を見ることができそうにない。まだ三時半なのにすっかり夜が明けて、とても明るい。緯度が高いと夏の朝は早い。もちろん夜も遅いのだけれど。仕方なくもう一度布団に入り、眠ることにした。

           標津の朝

「おはようございます。霧と曇りでは日の出は見れへんもんねえ。残念やなあ」
 六時半に食堂へ向かった。
「おはようございます」
 多田が元気に大きな声で言った。大阪から来た女の人だけが朝食を食べていた。
「おはようございます。曇りですね」
「今日はどこまで走らはんのですか」
「今日ですか、まだ決めてません、少しづつ北へ向かおうかなあ、けど寒いからねえ、もう少し暖かくなるまで少し内陸に向かおうか・・・」
「バイクはええねえ、道さえあったらどこでも行けるし」
「まあねえ、けど自転車の人はすごいわ、自分の力だけでペダルを漕いで進むんやから、上り坂なんか、あの重い荷物を積んで行くんやもんなあ」
「列車は線路がないと行かれへんから、行動範囲が決まってくるしねえ。大阪に帰ったらバイクの免許を取りに行こう」
「ほんで、また北海道に来るの・・・」
「うん、必ず来る」
「おはようございます」
 三人の男達が食堂へ入って来た。朝食を載せたトレーを持ち、夏樹たちの隣に座り、三人とも簡単な挨拶を交わしただけで、黙って食べていた。
「大山さん。車に乗せてもらって、日の出を見に行けんようになったねぇ」
 東京から来た社会人君が夏樹の隣に座っていた。
「朝御飯を食べたら、皆さんで野付半島の先端まで行きませんか、私の車で」
「けど、ねえ、俺はバイクやけど」
「いいじゃないですか、ちょうど五人乗れますし、一緒に行きましょうよ」
 大山はとても積極的に皆を誘った。
「夏とは言っても気温が低いから、本心はあんまりバイクに乗りたくなかったんや」
「俺もです・・・」
 鳥取のカタナの男も照れくさそうに言った。



・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

    にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
           にほんブログ村
・応援いただき、ありがとうございます。

          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。l
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2013.09.19 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/630-eb1c7125

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。