上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 朝食を食べ終え部屋に戻り荷物をまとめて玄関に集合した。レンタカーで北海道を回っている大山の誘いに皆が甘え、野付半島へ向かうことにした。
「いってらっしゃい」
 多田が笑顔で見送ってくれた。
 野付半島は波の流れによって運ばれた砂や土が堆積して出来た砂嘴(さし)なのだそうだ。昔は半島の幅も広く、松林が広がっていたようだが、波による侵食や大きな台風の塩害で立ち枯れ(トドワラ)が進み、荒涼とし少し不気味な風景だった。いずれ立ち枯れた木々は風化し、何もない湿地になってしまうようだ。
「なんか怖いぐらいの景色やね」
 大阪の女の人が言った。

        トドワラ1

            トドワラ2

                 トドワラ3


「こんな風に、木が枯れて立っているのを他でも見た気がするなあ」
「夏樹さん、それって上高地の大正池とちゃいますか」
 鳥取のカタナの男が言った。
「そうそう、火山の噴火で川が堰き止められて出来た大正池に何本もの枯れた木が立ってたなあ。あの時は快晴やったから、なんか珍しいものを見たという感じやったけど、今日は天気もどんよりと曇っていて、なんか不気味やなあ」
 満潮が近いのか道路の近くまで海水が押し寄せていて、途中で通行止めになり、半島の先端まで行くことが出来なかった。
 通行止めから真っ直ぐにユースホステルに戻り、荷物をまとめ直してバイクに積んだ。
「大山さん、おぅきにぃ、ありがとう。今日はどこまで行かはんの」
「そうですねえ、思い切って宗谷岬まで行ってみようかなあ。どこか、いいユースホステルとか民宿があったら教えてください」
「んん、道北の情報はまだないねえ」
「浜頓別ユースホステルが面白いって聞いたことがありますよ」
 多田が言った。
「じゃあ行ってみます。皆さん、いろいろとありがとうございました。必ず写真を送りますから、楽しみにお待ち下さい」
「大山さも、よい旅を続けてくださいね」
 大山の車に大阪の女の人と、神奈川の大学生を乗せて駅まで送って行った。夏樹は北へ、鳥取のカタナの男は南へ向かった。

               標津ユースホステル前



・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

    にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
           にほんブログ村
・応援いただき、ありがとうございます。

          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。l
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2013.09.22 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/631-8f90365e

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。