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「こんにちはぁ」
「はい、お帰りなさい」
「あっ、ただいま。今日、泊まれますか・・・。予約してないんですけど」
「一人かな、大丈夫ですよ、夕飯も間に合いますから」
「前にバイクがいっぱい停まってたから、満室かと思いましたよ」
「まだ、大丈夫ですよ。会員さんですよねえ」
「はい、久々に大勢の泊まりの人たちで。人気のユースホステルなんですね」
「知床半島への起点のユースホステルですから、夏の間は毎日こんな感じかなあ。八月になればもっと多く来ますよ」
 宿泊者カードを書き、会員証を渡しシーツをもらって部屋に向かった。
「お風呂、もうはいれますよ、どうぞ」
「おぅきにぃ。外は寒かったです。」
 部屋に荷物を置き風呂へ直行した。風呂から上がり部屋に戻ると相部屋の宿泊者二人が着替えていた。
「こんにちは。今日からここに泊まられるんですか」
「こんにちは、さっき着いたところです」
「もしかして、スズキの京ナンバーの人ですね」
「何で分かったんですか・・・」
「関西弁だし、昨日までには見かけなかったバイクが一台ありましたからねえ」
「えっ、ほな連泊したはるんですか」
「今日で四泊目かな・・・」
「二人ともですか」
「いや、僕は五泊目だな」
 今まで話さなかった方の男が始めて口を開いた。
「そんなに」
「ここを起点にあっちこっちに行くのです。今日は田中さんの誘いで知床岬を目指したのですが、簡単な装備では岬まで辿りつかなかったです」
「もしかしてカムイワッカの滝の橋のところにあったバイクって、自分ら二人のやったんですか」
「自分?俺達二人?」
 田中は夏樹を指差し、そして二人を順に指差した。
「あそこから山道を歩いて向かったけれど、一人じゃ何か心細いと思って、森田さんを誘ってね。でも途中からは道がなくなり、海辺の断崖の岩場を行くしかなくて、あきらめました」
 田中が着替えながら言った。
「へえ、すごいなあ」
「まあ、時間はたっぷりあるし、せっかくここまで来たのだし」
 年齢は夏樹ぐらいだろうか、二人とも無精髭を少し伸ばし、髪も伸びていた。そして、二人とも仕事を辞めてバイクでここへやって来たのだと言う。田中は今年の五月までは沖縄に居た。住み込みで民宿のアルバイトをしていて、春になりゆっくりと北上してきたのだそうだ。


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2013.10.24 / Top↑
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