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 夏樹と田中はタオルを首に巻きつけ、田中のバイクの後ろに乗った。森はDバッグにタオルなどを詰めて担ぎ、自分のバイクに乗った。
「すぐそこだから、お巡りさんに出会うことはないと思うからさ、大丈夫だよ・・・たぶん」
 と言う田中の言葉を信じて三人ともヘルメットを被らずに走った。
 露天風呂は道路から原生林の中を少し歩いて進むと、山の斜面を流れる滝の途中に畳二畳ほどの浴槽がある。全部で三ヵ所の浴槽があり、最上部の浴槽が一番熱かった。下の浴槽に田中と夏樹が入り、上の方の浴槽には森が一人で入った。
「下から上の風呂は見えないから、森さんはゆっくりと気にせずに入ってくださいね」
 田中が大きな声で上に居る森に言った。
「大丈夫よ、見えたって別に気にしないから、一緒に入らない、こっちの方が見晴らしいいよ」
「ええっ、いいの・・・、いやあ、いいよ」
 田中と夏樹は顔を向き合わせ、複雑な心境の表情だったと思う。
 熱くなく温くなく丁度の湯加減で、夏なのに林間を吹き抜ける風が少し冷たく、いつまで入っていてものぼせることはなさそうだった。
「さて、そろそろ戻りましょうか。夕飯の時間じゃないかな」
田中が言った。頭は冷たい風で冷えていたが、体はしっかりと温まり僅かに汗ばむほどだった。再びヘルメットを被らずにバイクに跨り、走り抜ける風が心地良かった。
 ユースホステルに戻ると温泉に出かける時よりも人が増え、おそらく満室状態だったのだと思う。夕食は同部屋の田中と森田、あとから森も加わり四人で食べた。食後はそのままミーティングとなった。ペアレントさん自作の観光案内図を広げ、ガイドブックに載っていない穴場を中心に、知床周辺の案内をおもしろ、おかしく話してくれた。大自然が相手である、カムイワッカの滝を登る時は、左側の方が登りやすく見えるが、かなり高温の湯が岩を流れていて危険だから右側を登った方がよいとか、羅臼湖に行く人にはユースホステルの長靴を貸しだしているとか、お昼用のおにぎりを安く提供してくれるなどの情報を教えてくれた。
「よし、明日は羅臼湖に行こうよ。ヒゲさん」
 森が立ち上がりながら言った。

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2013.11.17 / Top↑
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