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 森と田中と夏樹は、通称昼寝岩の上に仰向けに寝転び、快晴の空を眺めながら話しをした。
「森さんと田中さんは何で仕事を辞めて来たんですぅ」
「俺はね、辞めるつもりは無かったのだけれど、色々と事情があって別の仕事をすることにしたんだ。それで、予定より少し早めに前の会社を辞めて、学生時代によく来た北海道へもう一度来たかったのさ。それに知床には今までに来られなかったからね」
「ほな、帰ったら新しい職場で新規一転ですか」
「まあ、そういうこと。森さんは」
「わたし、わたしはねえ、ただ全国を回って見たかったの。全国の林道をこのバイクで走り回りたかったの。その後のことは、今は何も考えてないのよ」
「女の人でオフ専門に攻める人は珍しいんじゃないかな」
「かもね、わたし、男みたいでしょ。でも正真正銘の女だから。ぜんぜんらしくないけれどね」
 森は髪も短く、バイクの走り方は男顔負けの走り方だった。ヘルメットを被れば、女とは誰も思わないだろう。
「ヒゲさんはどうなのよ」
「おれも、とにかく全国を回ってみたかった。別にバイクが好きでバイクで来たわけやないねん。バイクが一番、安くて行動範囲が広いからねえ。北海道も一周にはこだわらず、行った先で情報を仕入れて行ってみたい所へ行く。できるときにね」
「じゃあ、ヒゲさんが京都に帰ったころに関西方面に行こうかなあ。その時は案内してね。修学旅行で行ったけれど、舞妓さんに会うことが出来なくてさあ、一緒に写真が撮りたいのよねえ」
「いやあ、会うことは出来るけど、一緒には写真を撮ってはくれへんと思うよ。忙しいさかいなあ」
「夏樹さんて京都の人なのに『どすえぇ』って言わないねえ」
「言いませんて、そういう言葉は、いわゆる業界言葉で、舞妓さんみたいな花街の人とか、老舗の店の人とか、一部の人だけで、一般の人は使わへんよ」
「へえ、そうなんや。京都の人はみんなが『どすえぇ』って言うのだと思っていたよ」
 お国言葉の話は、いつも盛り上がる話題の一つだった。




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2013.12.14 / Top↑
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