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 昼寝岩の上で大の字に仰向けになり話しをしていたが、夏樹はいつの間にか寝入ってしまったようだった。
「ヒゲさん、帰るよ、起きなよ」
 森に夏樹は起こされた。時計を見るとちょうど三時だった。降りてきた断崖を登るのは、かなり大変だった。降りるのも危険だったが、登るには多くの体力を使い、息を切らしながら一歩づつ上へ足を運んだ。
「はあ、やっと上に着いた。ああ、しんど」
 崖の上で腰を降ろし、少し休憩をしてからバイクに乗ってユースホステルに戻った。この日も多くの宿泊者が来ていた。何人かは昨日からの連泊のようで、覚えのある顔があった。
「あれ、ヒゲさん、連泊しはるの」
 大阪から来ている女の人が声をかけてきた。
「おお、あんたも連泊するんや。車で来ている人は見つかったんかぁ」
「ばっちりよ、それでカムイワッカの滝まで連れって行ってもらってん。上の方までは登らんかったんやけど、すごかったわぁ」
「ところで、あんたの名前を聞いてへんかったなあ。俺は夏樹です」
「あれ、そうやったかいなあ。うちはヒゲさんの名前は知ってるけど、なんでやろ。土本です。東大阪市出身です」
「大阪って京都から近いんやけど、あんまり行ったことないさかいに、ようわからんのやけど、東大阪って言うぐらいやから、奈良に近い方なんやろなあ」
「まあ、そう言うことやなあ、大阪の東やから、東大阪なんやろなあ」
 二人の会話は、面白くない漫才をしているような会話だった。
「きのうの朝陽は拝めんかったけど、今日の夕陽は拝めるみたいやから、すぐそこの海岸へ見に行かへんか。さっきペアレントさんが教えてくれはったんよ」
「行く。カメラを取ってくるは」
 ユースホステルに泊まっている多くのホステラーは、海岸へ向かってぞろぞろと歩いて行った。海岸へ着いた時には、水平線に少し雲が出ていたが、もう少しで太陽が沈んでしまいそうだった。
 まったく雲がない水平線に沈む夕陽を見てみたいと思うのだが、いまだにその思いは叶っていない。

                岩尾別海岸の夕陽


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2013.12.23 / Top↑
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