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 網走監獄の房舎は夏だと言うのにとても寒く、皮のライダーパンツに安物の合皮ジャンパーでは寒さを凌ぐことはできなかった。早々に引き上げることにした。意気地なしの夏樹は今日も早めに宿に入り、風呂に浸かってゆっくりとしようと考えているのだ。しかし、まだ昼を少し過ぎた時間だ、いくらなんでもこんな早い時間に宿へ入るわけにも行かず、どうしようかと地図と睨めっこをした。

             湧網線
         (湧別と網走間を結んでいた、湧網線。今は廃線となってしまった)

 岩尾別ユースホステルで常呂町の「しゃべりたい」と言う喫茶店はいいよと、進められたことを思い出した。もう、すぐそこである、湧網線の常呂駅に行き「しゃべりたい」と言う喫茶店の場所を聞き、さっそく向った。駅から近いところにその喫茶店はあった。ログキャビン風の建物で、店の雰囲気はとても良かった。客は夏樹の他には誰もいなかった。
「いらしゃい」
 その一言はとても良い感じのマスターだった。
「こんにちは、ええとこやから、寄るといいよって聞いて来たんですけど」
「なかなか、うちも有名になったものだねえ。ここへ来てくれた旅人には、写真を撮って、送っているんですよ。後で送り先の住所を教えてね」
「へえ、じゃあお願いします」
 夏樹は写真を撮ってもらうために少しポーズを取った」
「いやいや、先に何か注文してよ・・・」
「ですよね、昼飯はさっきすませたから、コーヒーだけでもかまいませんか」
「いいよ、お兄さんは、関西から来たライダーだね、昨日も大阪から来た女の人が、一人旅をしていたなあ」
 そう言えば岩尾別ユースホステルで一緒だった大阪の土本が、船長の家にはなんとしても行ってみたい、と言っていたことを思い出した。昨日、ここへ寄ったのは彼女かも知れない。
「その、女の人って列車で旅をしてる人でしたか」
「そうそう、周遊券を二枚も買って来たって言っていたなあ」
「写真も撮ってもらってました」
「もちろん、なかなか面白い人だたねえ」
「もしかして、土本って言うてませんでした・・・」



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2014.03.11 / Top↑
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