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「ええと、そうそう、住所録にはそう書いていたなあ」
 喫茶「しゃべりたい」のマスターはノートを開き数ページめくり、昨日のページを見つけ土本が来たことを確認した。
「ここから、どこへ行くって言うてましたか。あっ、おととい、岩尾別のユースホステルで一緒だったんですよ」
「確か、船長の家に行く方法を聞いていたから、泊まったんじゃないかなあ」
「やっぱり、彼女とは標津のユースホステルでも同宿だったんですよ。俺はバイクやけど、彼女は周遊券での旅。それやのに二回も同じ宿で会えるやなんて・・・、おもしろいと思いませんか」
「まあ、気ままな旅の楽しみの一つだよね。ここにはそんな旅人が多く来てくれて、色々な話しを聞かせてくれるよ」
 マスターと夏樹はいろいろな旅の話をした。コーヒー一杯で一時間は話しをしただろうか。でも、とても短い一時間だった。
「コーヒー美味しかったです。久しぶりに、本格コーヒーを飲みました。ごちそうさまです」
「これからどこまで行くのか、気をつけて走ってね」
「はい、ありがとうございます。おぉきにぃ」
「ちょっと待って、写真を撮るのを忘れていたよ。必ず送るから、ここに送り先を書いて行ってね」
 写真を撮ってもらい、ノートに実家の住所を書き、店をあとにした。外は曇り空、せっかく暖まった体がいっきに冷えるほどに気温は低かった。
 
              しゃべりたい

(写真は年が変った二月に送られてきた。忘れたころに楽しかった思い出がよみがえってきたことを思い出した)

 バイクで切る風はとても冷たかった。だからゆっくりと走った。それでも常呂町の「しゃべりたい」から「船長の家」まではすぐである。
 「しゃべりたい」で聞いてきた場所の辺りに着いたのだが「船長の家」が見つからない。周辺をうろうろと走っていると、洋風のペンションのような建物に「ペンション・ハウス オブ キャプテン」の看板を見つけた。その下に小さく「船長の家」と書かれていた。
「ほんまに、ここなんやろか。民宿やのうて、ペンションて書いてあるやんか・・・」
 夏樹は恐る恐る建物の中へ入って行った。


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2014.03.21 / Top↑
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