上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 国道沿いに様々な滝が流れ落ちてくる景色を見て周った。曇り空は晴れることなく、気温は低いまま、バイクを走らせると体感温度はさらに下がってくる。この日も寒さに挫けてしまい、早々に層雲峡ユースホステルに宿泊の予約の電話を入れた。
 玄関前には神戸となにわナンバーのバイクが止まっていた。今夜も楽しい話が聞けるだろうか。
「こんにちは、さっき電話した夏樹です」
「お帰りなさい。ようこそ層雲峡へ」
 笑顔で元気に迎えてくれた。ここのペアレントさんのようだ。
「今日は楽しい日になると思うよ。夕食後のミーティングを愉しみにしていてね」
「あぁ、はい。何があるんですか」
「まあ、あとでね」
 シーツをもらい部屋の場所を聞いて荷物を持って向った。部屋には先客はいなかった。この部屋には夏樹一人で、後からも誰もこなかった。
 なぜペアレントさんがとても楽しそうに話をしていたか、夕食の時に理由がわかった。男の宿泊者は夏樹だけで、他の宿泊者は四人の女の人だった。男が夏樹だけで他の宿泊者が女の人というのは、夏樹にとっても初めてのことだった。反対に女の人が一人というのは、標津ユースホステルで土山という女の人が一人だけだった。
「夏樹君は運がいいね、四人の女性に囲まれて」
「ペアレントさんだって男やないですか」
「いや、僕には奥さんがいますからねえ。まさか夏樹君は妻帯者じゃないでしょ」
「もちろん、結婚はしてません」
「あら、関西の人やねえ」
 一人の女の人が話し始めた。夏樹よりは少し年上だろうか、細身で少し美人さんだった。
「はい、京都です。もしかして玄関にあったバイクは・・・」
「そうそう、うちらやで。この人と二人でツーリングしてんねん。なあイカさん
「そのイカさんて言うのやめへんか」
 隣に座っている女の人が言った。ボンバーヘッドだった。
「そやかて伊川やろ、イカさんやんか」
「ほな、自分はタコさんですか」
 夏樹が口を挟んだ。
「何で、うちがタコやねん」
 関西弁丸出しで少し口が悪いように思われた。少し美人さんなのに。


・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

    にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
           にほんブログ村
・応援いただき、ありがとうございます。

          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。l
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2014.05.11 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/660-aa175269

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。