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 翌朝、天気は快晴。ユースホステルで登山用の靴、キャラバンを借り、大雪山系の一つ黒岳へ向った。夏樹以外のメンバー4人は全員が女の人だ。
 麓からはまずロープウエイに乗り5合目まで行く、そこからはリフトに乗って7合目へ、ここは標高1,500メートルを超えているようだ。ここから一時間半ほど歩くと黒岳の山頂に着く。登山道のあちらこちらには残雪があり、関西人4人、九州人1人は雪がとても珍しく、皆が白い塊を見て大いにはしゃいだ。
 しかし、その残雪を踏みしめて登って行くのはとても辛く、一番最初に音をあげたのはタコさんだった。
「もう、あかんは。何でこんなシンドイ思いをせんとあかんのんや・・・」
「やっぱり、あんたが一番に、あかんようになると思たは。口は達者やけど、体力はないもんなあ」
 イカさんがタコさんの腰に手をやり、下から押しながら言った。
「そやけど、このキャラバンて安もんなんやろか、ひとっつも防水せえへんのかなあ。靴の中は水でグチョグチョなんやけど」
 こんどは夏樹がぼやき始めた。
「こんなもんだと思いますよ。山登りをする人は防水の靴下を履くんじゃないですかねえ。何かで聞いたように思いますよ」
 福岡の大学生が言った。
 9合目を過ぎると残雪はなくなり、登山と言うより、ハイキングコースのような緩やかな坂が続いた。まもなく黒岳の山頂に着いた。大雪山系の山々が一望に広がり、遠くは阿寒岳まで見えると言うのだが、どれが何の山なのかよくわからなかった。

    雪渓
              黒岳山頂
                          黒岳山頂から

「あの山の残雪の具合が白鳥に見えるらしいけど、白鳥に見えるか」
 タコさんが言った。
「白鳥と言うより、俺にはあの口ばしの感じがペリカンに見えるけど」
 しばし、黒岳の山頂からの景色を楽しんだ。下山は9合目からの残雪を一気に滑り降りた。キャラバンのつま先を上げ、踵で雪を削るように滑り降りた。夏樹と福岡の大学生にはスキーの経験はなかったが、うまく滑り降りることができた。スキー経験のある3人は、なぜか雪の上を滑り降りることができず、転びそうになりながら、少しづつ下山することとなった。


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2014.05.25 / Top↑
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