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 ユースホステルハンドブックを開くと、宗谷からオホーツク沿いに一時間ほど南に、浜頓別ユースホステルがあった。最北端の公衆電話から予約した。いつものことながら、突然の予約にも断られたことは一度もない。今のところ。
 ますます風が強く吹くようになり、霧雨が本降りになるのは時間の問題だろう。早々に浜頓別に向う。
 浜頓別ユースホステルは協会直営のユースホステルで、全国屈指の人気ユースホステルの一つだそうだ。しかし、10年前に閉館になり、今では建物もなくなり更地になっているようだ。この当時の多くのユースホステルが、今では閉館されたところが多く、とても残念だ。浜頓別を走っていた天北線も10年以上も前に廃線になった。ユースホステルが閉館なってしまった理由の一つのようだ。
「ただいまぁ」
「お帰りなさい」
 玄関に入るとすぐに大学生ぐらいの女の人が出迎えてくれた。エプロンをしているからヘルパーさんだろう。
「泊まりの方ですか、少し待ってくださいね」
 おや、関西弁である。
「お帰り、さっきの電話の夏樹さんかな」
 奥からペアレントさんらしき男の人が現れた。
「そうです、急に電話をしてすみません」
「大丈夫ですよ、今日は空いているからね」
 荷物を持って部屋に行くと、これまた大学生風の男が一人、先客がいた。小柄で頭髪はスポーツ刈り、見るからにまじめそうな男だった。
「こんにちは」
「こんにちは」
 二段ベッドの下に座っていた男が先に声をかけてきた。
「一人旅ですか、外にバイクとかなかったから、列車ですか」
 夏樹がその男に聞いた。何気なく男ベッドの周りを見ると、下着などの洗濯物が大量に乾してあった。
「かなりの長旅なんですか」
「ええ、まあ。北海道に来て二ヵ月になりますかねえ」
「二ヶ月ですか・・・」
「浜頓別に一ヶ月になりますね」
「このユースホステルにずっと居たはるんですか」
「いや、昨日まで二週間ほど、近くの牧場でアルバイトをしていました。住み込みで」
 夏樹はとても興味津々に聞いていた。


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2014.07.27 / Top↑
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