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 土曜日の午後に、久しぶりに飛沢から電話がかかってきた。
「新しいレコードを借りてきたんや、家に来いよ」
「今度は何のレコードなん」
「かぐや姫のライヴ盤や」
「わかった、初めからテープをもって行くわ」
 
 久しぶりに飛沢と会うことになった。通う高校が違うとどうしても会う機会が減ってしまう。今なら携帯メールで頻繁に連絡を取り合うこともあるだろが、まだパソコンさえも普及する前のこと、一般電話か手紙しか連絡方法はなかった。手紙をやり取りするほどの遠い距離ではないし、恋人でもないのに頻繁に電話などしない。

「洋楽のロックやポップスもええけど、日本のフォークもええなあ」
「こんな風にギターが弾けたらおもしろいやろうなあ。ギターってなんぼ(値段)ぐらいすんにゃろ」

 久々に会ったとは言え、仲の良い友人同士、すぐにいつもの会話が始まり、いつものように飛沢の親父さんのステレオでレコードから、テープに録音してもらい、毎日のようにラジカセでそのテープを聴くのが、次のレコードを録音してもらうまでの間の夏樹の日課となる。もちろん今までに録音してもらったテープも聴く。

「ナツ、もうちょっと暖っこうなったらサイクリング部を再開しようや」
「そやなあ、弁当もって行こうか。泊まりがけで行ってもええなあ、ユースホステルって知ってるか、安くて、いろんな人との出逢いがあっておもしろいで」
「泊まりか、おもしろそうやな、考えとくは」

 一ヶ月に一回ぐらいの頻度で夏樹と飛沢は会って、音楽のこと、サイクリングのことを語りあい、一日を過ごす。正確には半日である。サイクリング部の活動日は一日だが。結局、泊りでのサイクリングはこの後も行くことはなかった。


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2008.09.30 / Top↑
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