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 店内には焼きあがったばかりのパンが並べられ、よい香りが充満していた。店内をゆっくりと見渡すとレジの近くに「お得品」の文字を見つけた。おそらく昨日の売れ残りなのだろうか四個から五個、袋に詰め、お得品として定価の半額ほどの値段でおいているようだ。夏樹の好みのものが入っている袋を一つ持ち、会計を済ませた。これで今日の昼と明日の朝飯分が間に合う。
 留萌からは国道231号線になる。増毛、雄冬へと日本海沿いはカーブとトンネルの連続で、荒波に削られた奇岩も見ることができ、同じ日本海沿いの越前海岸に似ていた。雄冬峠を越えるとダートの道が続いた。
 浜益の手前に開店前の海産物を売る店があり、その店の裏にトイレを見つけ小休止することに。トイレを済ませ、いっぷくしながら地図を見ていると、海産物店の開店準備が始まった。
「おはようございます。あら、京都からですか」
 夏樹より少し年長の女の人がバイクのナンバーを見て話しかけてきた。
「はい、おはようございます」
「もしかして、日本一周中とかなのかな」
 もう一人の女の人も同い年ぐらいだろうか、それとも姉妹かもしれない。
「日本一周というより、日本中を廻ってます」
「テレビで聞くのと同じような関西弁だね。日本中ってすごいね」
「すごくないですよ、仕事を辞めて好きなことをやってるだけやから」
「いいんじゃい、若いんだから。夏だけど北海道は寒いでしょ、どうぞ」
 そう言って暖かいコーヒーをいただいた。
「今日ね、保健所の検査があるから、まだ何も無いのよ。もし今度寄ってくれたら、美味しいものをご馳走するからね」
「おぉきに、ありがとうございます。あさって小樽からフェリーで帰る人を見送りに言って、それから浜頓別のお祭りに行くんで、また寄りますね」
「待ってます、その時には旅の話しをゆっくりと聞かせてね」
 夏樹は二人の姉さんに見送られて札幌に向った。空は相変わらすどんよりとした雲が被い、今にも雨が降ってきそうだが、札幌でキャンプ用コンロのガスを仕入れて、経費節約のために今夜は支笏湖のキャンプ場に泊まる予定にしている。『なんとか、降らずに、もってくれ・・・』心で祈った。


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2014.10.13 / Top↑
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