上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 黒皮のライダースーツを纏った二人は高知から来たと言っていた。仕事は二週間の休暇を取り、とにかく大急ぎで北海道を回ると色黒で鼻の下に立派なヒゲを蓄えた男が言った。夏樹よりは少し年下のように見える。
「明日の朝も、夜明けとともに出発して、出来るだけ距離を稼ぎたくて。テントの方が目覚めがいいんで」
 二人は口数が少なく、夏樹と三人の会話はあまり膨れることなく、オーナーにもらったおにぎりとラム肉を食べると早々にテントに戻って行った。
「じゃ、俺達、朝が早いんで。風呂、入りに行ってもいいすか」
「あっ、どうぞどうぞ。おれはもう少しビールが残ってるから、ここにいますから」

 翌朝は高知から来たライダーが部屋をノックする音で目が覚めた。自分で買ったソーセージとゆで卵一個、レタス少々を差し入れてくれた。
「俺らはもう出発しますんで」
「おぉきにい、今日は天気がエエ見たいやから、走りやすいみたいやね。気をつけて、また、どこかで会えるとエエねぇ」
「そうですね、じゃ・・・」 
 すでに上下を黒皮のライダースーツ纏い、片手にはヘルメットを持ち準備万端のようだ。軽く頭を下げ部屋を出て行った。

 今朝の朝食は高知のライダーから差し入れて貰ったものに、夏樹が買ったマカロニサラダとアンパンが加わり、キャンプをしての朝食としては少し豪華(?)なものになった。
 朝から天気がいいととても気持ちよく、いつもより早く出発したくなってくる。残すことの出来ない食材を優先に食べ、アンパンは少し残して朝食は終わりにし、荷物をまとめにかかった。受付の近くでオーナーがなにやら忙しそうに動いていた。オープンに向けての準備なのか長靴を履き、軍手をはめていた。
「おはようございます」
「おはよう。高知のライダーはもう出かけたよ」
「そうみたいですね。どっちの方へ行ったんやろね」
「北へ向うって言っていたなあ。夏樹君は・・・」
「浜頓別に。クッチャロ湖の祭りが近いんで、参加するって約束してるんですよ」
「おもしろそうだね。宣伝、しっかりと頼むよ」
「はい。いっぱいご馳走になってありがとうございます。チャンと宣伝してきますから」
「じゃ、気をつけてね。行ってらっしゃい」
「おぉきにぃ・・・」

・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

    にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
           にほんブログ村
・応援いただき、ありがとうございます。

          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。l
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2015.03.15 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/695-1a8446c9

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。