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 天気は快晴。オホーツク沿岸の町、湧別へ向い、海沿いを浜頓別目指して意気揚々とバイクに跨り駆け出したのだが、国道333号線の北見峠手前から急に雲が出て来た。峠付近からは十メートル先も見えないほどの濃い霧が一面を覆った。峠を降りると霧は少し晴れたが、この先浜頓別に着くまで、この霧との戦いは続いた。
 白滝からは勇網線を走る「特急オホーツク」と並走を楽しむことが出来た。
 国道238号線、紋別からは沿岸道路を走る。空にはどんよりとした雲が広がり、沿岸を走っているのに海を見ることはできないほどの濃霧があらわれ、時より数メートル先の視界を遮った。
 霧とは厄介なもので、ヘルメットのシールドが曇ったように纏わり付き、雨滴がつくより視界が悪くなる。ハンカチ代わりにバンダンを左手に持ち、纏わり付く霧の水滴を拭きながら前に進む。日差しもないから体感はとても寒い。雨が降っているわけではないから道路は乾いている。しかし、バイクを停めて休憩するまで気がつかなかったのだが、合皮シャンパー、穴の開いた皮パン、首に巻いている防寒用のマフラーまでがずぶ濡れになっていた。シールドをふき取るバンダナが絞れるほどにずぶ濡れなのだから、シールド以外の部分も濡れているのは当然である。
 浜頓別ユースホステルには四時過ぎに着いた。
「ただいまぁ」
「お帰りぃ・・・、あれ、ヒゲさんやんか」
 出迎えてくれたのは標津、岩尾別のユースホステルで一緒だった大阪から来ている土本だった。
「どないしたん。ここで三回目やね」
「どこのユースホステルやったかなあ、ここの湖水祭りは面白いって聞いたし、ちょうど一枚目の周遊券が終わったから、しばらくここに居ようかなって。一週間だけのヘルパーとして置いてもらえることになったんよ。ヒゲさんは」
「一週間前かな、たまたまここに来て、湖水祭りがあるからって聞いて、その前に小樽からフェリーで帰る人を見送りに行ったりして、ほんで帰ってきたんや」
「フェリーの見送りって、うちもやってみたかったなあぁ」
「バイクで大阪から来たはった二人の女の人でな・・・」
 大きな荷物を玄関に置き、泊まるための様々な手続きなどをする前に、二人で話しこんでしまった。そこへペアレントのお父さんが宿泊カードを持ってきた。
「夏樹君、お帰り。まずはこれ書いて、それとシーツはこれね。部屋は前のときと同じ部屋ね。森山君は牧場に行っていて、今日、帰ってくるかな」
「えっ、そうなんですか・・・」
 夏樹も牧場に行ってみたかったのだ。


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2015.03.22 / Top↑
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