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 翌朝、牧場からの電話はなかった。仕方がないので、今日もユースホステルに泊まることにして、浜頓別の街へフィルム、煙草などをもとめて買い物に出かけた。
 夏樹が吸っていた煙草は、柄にもなく輸入品だ。どこにでも売っているというものではなかったため、見つけた時には五個ほどをまとめ買いしていた。この時はすでに買い置きしていたものも無くなり、仕方なく別のものを吸っていた。浜頓別の街に出て見つけた文具屋さんにはフィルムや雑誌、煙草も置いていた。そこに夏樹が愛煙する輸入品の煙草を見つけ、心の中で満面の笑みを醸し出していた。
「よかった・・・、やっと見つけた」
 昼前にユースホステルに戻った。
「夏樹君、君が出かけて直ぐに牧場から電話があってさ、高田君一人で行っちゃったよ」
「えぇ、そうなんですか」
「昼からでもいいから、来てほしいって言っていたから。行くのだったら連絡するけど」
「はい、お願いします」
 電話をかけにペアレントさんが事務室へ向かった。そして、直ぐに戻って来た。
「OKだって、朝が早いから牧場の人の家に泊まってほしいって。昼ご飯を食べたら、荷物を持って行ってください」
「はい、ありがとうございます」
「湖水祭りには戻って来てね」
「はい、それは約束します。だから四日間、いや実質三日しか手伝えへんけど、それどもいいのかな」
「おそらく、それぐらいで,いちだんらくするんじゃないかなぁ」
 ペアレントさんに地図を書いてもらい、それを頼りにバイクで向かう。ユースホステルから二十分ほどで、神田牧場と書かれた手書きの看板を見つけた。ここが住み込みで厄介になる牧場だ。たった三日だけど。
 着いて直ぐに高田君が牛舎の横に積まれた乾草の塊に座り、夏樹に手を振ってくれた。その奥の方で大きなトラクターの周りで、牧場の人たち数人が作業をしていた。
「夏樹さん、やっぱり来ましたか。出かけられた直後に電話がきたのですが、連絡方がないので一人で先に来ました」
「それはいいんやけど、どうしたん。こんなとこに座っててええの」
「あのとおり、牧草を刈るトラクターの調子が悪くて、作業が中断しています。間もなく直ると思いますから、牧場主の神田さんに夏樹さんのことを紹介しますね」
 そう言って高田はトラクターの方へ向かって行った。


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2015.04.18 / Top↑
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