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「いらっしゃい、ユースホステルから来てくれた人ね。いまトラクターの調子が悪いから、今のうちに荷物を家の玄関に置いて作業できる服に着替えてきて」
 名前も聞かずにすぐに荷物を家に置かせるなんて、夏樹を疑っていないのだろうか、それともユースホステルの紹介だから信じているのか。
「そうそう、名前だけでも聞いておかないとね」
「夏樹です、お願いします」
「いつまで手伝ってもらえるかなぁ」
「しあさってにはユースホステルに戻りたいんですが」
「いいよ、いいよ、二、三日でもいいから手伝ってもらえれば・・・」
 神田はそう言ってトラクターの方へ戻って行き、高田が夏樹を家に案内してくれた。
 玄関に荷物を置き作業ができる服に着替え高田の居るところへもどると、大きなトラクターがけたたましい音を出して牧草地の方へ走って行くのが見えた。
「夏樹さん、作業が再開です。あっちのサイロの方で待っていましょ。はい軍手」
 高田が新しい軍手を夏樹に手渡してくれた。しばらくするとトラクターのけたたましく大きな音がどんどん近づいてきた。刈った牧草を数日間乾燥させトラクターで集めてくる。コンベアーでサイロの上から落とし入れ、またけたたましく大きな音とともに牧草地へ戻って行った。
「さあ、やるぞぅ」
 神田のかけ声で三人はサイロの中に入った。サイロの中は気温と湿度が高く温めのサウナのような様子だ。サイロの上部からロープが三本たれ下がり、それを持ちながら乾燥した牧草を踏み固めていく作業だ。
「ゆっくりでいいから、転ばないように踏んでくれればいいんだ」
 乾いた草の匂いがとても強く漂っている。柔らかい草を踏み固めるだけと言っても、やはり足元はとても不安定だ。足を取られて何度も転びそうになった。気温が高いと言ってもそれほど暑いとは思わないが、湿度が相当高いようで汗が滴り落ちてくる。
「気持ちが悪くなって来たら、すぐに言ってね。草が完全乾燥していないから、少しだけどガスが出てくるんだ」
 過去にはガスを吸って倒れ、救急車で運ばれた人もいたと神田が言った。


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2015.04.26 / Top↑
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