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 海に行く打ち合わせをするために、飛沢の家に四人が集まった。
「あれ、石田とちゃうか」
「おう、夏樹、久しぶりやな」
「もう一人誘いたいて言うのは石田のことやったんか、八年ぶりぐらいやなあ」
 石田と夏樹は小学校の一,二年生で同じクラスだった。よく遊んだ仲だったが、クラスが変わり疎遠になっていた。
「もしかしたら、幼稚園の時から知ってるんとちゃうかいなあ」
「そしたら、おれたちよりも古い友人と言うことやなあ」
 飛沢が言った。
 赤川とは中学校三年生のときに同じクラスだったようだ。
「四人がそれぞれに、いろんなところで繋がってるなあ。なんかおもろいなあ」

 丹後半島の北の端に経ヶ岬と言う岬がある。そこから少し西へ行くと、間人と書いて『たいざ』と読む集落がある。そこに飛沢の親父さんの古くからの友人が、民宿を経営していた。そこへ遊びに行くことになった。大きな海水浴場ではないが、目の前が海である。広い砂浜はないけれど、その代わり、海水浴客もあまり多くなく、穴場と言えるところである。
(三十年も前のことです。残念ながら現状は分かりません)

「丹後半島へ行くんやったら、加悦鉄道を見に行かへんか」
 赤川の鉄道知識が黙っていなかった。
「国産のSLが造られる前の輸入機関車なんかが展示してあるねん」
「おう、いくいく。復活、鉄道研究会や」
 夏樹がおおいに喜んだ。
「面白そうやなあ、石田もかまへんやろ」
 飛沢も鉄道研究会の正規メンバーである。
「ええよ、おれも鉄道とか好きやし、赤川からもいろいろ聞いてるし」
「よしこれで決まりやな、一日目に加悦鉄道に寄って、海に行くと言うことで」

 夏樹が高校に入ってからは、帰宅遊部(きたくあそぶ)は廃部して、帰宅後はアルバイトに勤しんでいた。この頃になると一眼レフカメラが手元にあり、もう父親のカメラではなく、自分で稼いだお金で買ったカメラを持って、鉄道写真を中心に撮っていた。

「そしたら、三脚の安いやつを、どっこかで探してきなあかんなあ」


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2008.10.08 / Top↑
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