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 折り返し地点からは美大生の美山を筏の上に乗せ、札幌の大学生と森山が筏から降り、筏を引っ張ってゴールまで戻って来た。

            ゴールへ
         
「お疲れさん」
「疲れたあ、前には進まへんし、水は冷たいし、寒いし。けど、おもろかったあ」
「なんだか知らないけど、すごく面白かった。三人で寒いなあと言いながら、みんなで笑っていたもの」
「こんなにも水深がないなんて、計算外でしたが。ほんま、おもろかったあ」
 札幌の大学生は突然、関西弁で喜びを表した。森山の影響だろうか。
 結果はもちろん最下位、あれだけ子供たちに人気があったのに美術点もゼロだった。ユースホステルチーム全員の力が急に抜けてしまった。
 入賞者の表彰式が行われていることなど気にせず、参加者全員で筏を持ちユースホステルに向かった。その誰の顔にも笑顔が広がっていた。
「けど、美術点がゼロって、どう言うことやねん」
 夏樹が言ったが笑顔だった。
「そうだよねえ、一番早かったチームなんか、丸太みたいな木に少しバイクのような絵を貼ってヘルメット被って手で漕いだだけだったよねえ」
 少しだけ作ることを手伝った男が笑いながら言った。
「そうよねえ、あれって筏なのかなあ」
 少しだけ作ることを手伝った女が笑いながら言った。
 たまたま泊まった宿の近くで行われたお祭りに、たまたま泊まり合わせた初対面の人たちと筏を作り、レースに参加した。それだけのことなのだけれど、とても面白く、楽しく、感動をすることができた。これが一期一会と言うことなのだろうか。
 ユースホステルでは手作りケーキと、参加賞として貰った焼酎で作った特製ジュース(?)で乾杯した。筏づくりの中心的なメンバー五人が一番の笑顔を見せていた。
 その日の夜はクッチャロ湖畔で花火が打ち上げられた。夏樹は今までに何度か打ち上げ花火を見てきたが、こんなに目の前で見たのは初めてだった。頭の真上に上がり、光とほぼ同時に音がなる。それも地響きのように体中に響いてくる花火に感動した。少しの時間だったが、ユースホステルの宿泊者たちと、おおいに楽しんだ。


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2015.08.30 / Top↑
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