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「そんなことないやろ、中学のころは俺よりも成績は良かったし、今からでもまにあうって、一緒に進学しようや」
 飛沢の声が珍しく高ぶっていた。
「いやあ、俺も赤川とおんなじような考えなんや、大学はとりあえず行くところやない、それに俺は今やりたいことがある、それは大学やなくて高校を卒業したら、やりたいことができる処へ就職することや。そこで早く仕事を覚えて一人前の職人になることが、俺の今の夢なんや」

「職人?なんか物を作る仕事かあ、何を作る仕事や」
 赤川が興味のある顔付きで夏樹を見た。
「まあ、それはええやないか、いずれ分かることやし。それに、まだ行くところは決まってないし、来年の秋にならんと分からんことやからなあ」

「そうかあ、夏樹はもう将来の自分のやりたいことが決まってるんやなあ。そういうやつはその道にまっしぐらに進めばええねん、俺みたになんも決まってへんやつは、今のところ、とりあえずなんやけど、大学に行くことしか想い浮かばへんのや」
 少し元気なく石田が言った。
「赤川と夏樹が言うてることは、俺かてようわかってるけどな、今のところ、やりたいことや将来の夢とか、何にも見えてきいひんねん、世間ではもう高校生やろって言う感じで見てるけどな、俺にしてみれば、まだ高校生やねん、まだ十七歳になったばっかりやねん」
 飛沢も少し寂しそうな口調で言った。

「ごめん、俺も少し言いすぎたなあ、偉そうなことを言うたけど、まだやりたいことなんか、なんとなくしか見えてへん。さっきも言うたけどな、こないだ見たドラマに出てた大学生があまりにもだらしなくてな、その役のせりふが『今が楽しきゃ、それでいいじゃねえか、何年かけて大学を卒業しようと俺の勝手だろうが、ほっといてくれ』って言いよった、なんかものすごう腹が立ってきてなあ」
「赤川の見たドラマって日曜日の八時からのやつか、俺も見た、なんか腹が立ったなあ」
 飛沢も同じドラマを見たようだ。






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2008.10.18 / Top↑
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