上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
「旅のはじまり3-2」

 ゆっくりと「ガタンゴトン」と動き出し、少しずつスピードが上がってくる。やがて

「ガタンガガタガタゴトン」

と複雑な音が鳴り響いてくる、ポイントの上を通過しているのだ。より複雑に長く響いてくる時は大きな駅を出て行くとき、小さな駅ではすぐに普通の「ガタンゴトン」に変わっていく。

 その当時の客車は乗降のためのドアを手動で開け閉めするもので、ドアが開いたまま動いていることはよくあった。そのデッキからもう一つのドアをあけて客室に入って行く。
 乗降用のドアを開けたままでこのデッキに立ち、ドアの横にある手すりにつかまり、体中に風を感じながら流れて行く景色を見ているのは、、満足感と充実感そしてなんとも心地の良いスリルを加味して味わうことが出来る。
 特に最後尾の客車は連結部分の幌のところにドアはなく、二本のレールが、右へ左へと緩やかなカーブを描き、見る見る後方へ過ぎ去って行く。少しの弾みで外へ投げ出されてしまうかも知れないスリルを味わえる。

最後尾のホロ


 最後尾のデッキに立ちトンネルに入っていくと、入り口の明かりだけが真っ暗な世界に浮かび上がってくる。そのトンネルがまっすぐであれば、入り口の形をした明かりが黒の中に、少しずつ小さくなりながらいつまでも見えている。そしてどこまでも小さくなって明かりが見えなくなったと同時にトンネルを出る。ゆっくりと

『ガタゴゴットン』

とポイントを通る音がする。祖母の待つ小さな駅に着いたのだ。
 六時間もの長い時間、たった一人で飽きもせんと、景色と『ガタンゴトン』を聞いて楽しんでいる小学生は、今で言うところの『鉄ちゃん』なのだ。
 
 現在では国鉄がJRになり、各地に新幹線、ミニ新幹線が延伸して、地方と都市が益々近くなった。たいへん便利である。しかし、いわゆるローカル線がほとんど無くなった。いたし方ないことではある。民営化された企業としては赤字路線をいつまでも放置しておくことはできない。



  ランキングに参加しています
  下をクリックしてください
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へにほんブログ村 オヤジ日記ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

 

スポンサーサイト
2008.05.10 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/8-ac60b552

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。