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 安達よりおとなしく、あまり目立つ存在ではなかった彼は、いつの間にか不良グループの仲間に入り、太いズボンを穿き上着のボタンを一つも留めないで、少し伸ばした前髪に整髪料をタップリ付けて、両横を上の方へかき上げた、いわゆるリーゼントにしていた。ボス的存在の後ろに立ち、風を切って歩いていた。
「なんであいつが、あのおとなしかったあいつが、と思った」
「中学校に入ったら、突然、別人のようになってしまう奴っているんだよなあ。あれってなんなんやろなあ。小学校とは違う環境への適応ができひんから、戸惑ってしまうからかあ」

 夏樹の通っていた学校にも中学校へ通うようになると、別人に変化してしまった奴がいたのだ。
「環境の変化もやろなあ。中学校に入ると多くの人はいろんな変化がおとずれる。環境もやけど、体の変化、背が伸びて、いろんなところに毛が生えてきたり、男は声が変わったり、女は胸が大きくなってきたり、無意識に異性を気にするようになったりせえへんかったか、疎ましいような愛しいような、もやっとした感じなかったか」
「ん、あったあった。今まで一緒に走り回って遊んでた近所で同い年の女の子を、女として意識をした存在になったなあ。今思えばあいつへの想いが初恋なのかなって」

『ガッタンゴッゴン』
 大きく揺れた。どこかの駅に停車していたようだ。相変わらす窓の外は真っ暗でなにも見えず、何処の駅だったのか確認することは出来なかった。そういえば夏樹の後ろの方から大きな鼾が聞こえていたようだが、いまの大きな揺れで目が覚めたのだろうか、突然聞こえなくなった。

「二、三年生がものすごい大人に見えたりもしたやろう」
「いままでの小学校では、幼稚園から上がったばかりの小さい子もいたから、今の上級生が大きくて、大人っぽくて、なんか怖いような感じもしたもんなあ」
「そういう変化に戸惑って、ちょっとしたきっかけで、自分も大人になったような気がして、ああいう格好をして、ツッパッて親や先生に反抗することが、大人なんやて思う奴もいると思うんや」
「それが思春期、青春てかあ・・・」



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2008.11.07 / Top↑
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