上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑





「石田も同じ大学を受ける予定なんやろ」
「たまたまな、三つ受けるうちの二つやけどな、お互いに何処に入れるかは、結果次第やな。同じところに行くか、別々になるか」
「赤川はどこへ行こうとしてるんや、ぜんぜん連絡もないし、俺も電話を掛けたりしてへんなあ」
「俺も知らんわ」

「来年の二月の末までには何処の大学に行くか分かるんか」
「そやなあ、卒業式までには決まると思うわ」
「そしたら卒業式の次の日から、旅行に行かへんか」
「ええ、卒業式の次の日からか」
「卒業式が三月の一日で、俺の入社が三月の二十日なんや。そやから、あんまりゆっくりもしてられへんやろ」
「ゆっくりって何日の旅行をするつもりや」
「一週間ぐらい」
「一週間?何処へ行くんや」
「西本州一週」
「山陰ワイド周遊券て言うのがあってな、それを使うと安く、あっちこっちに行けるんや」

 夏樹は一人、密かに暖めていた計画を飛沢に話はじめた。
 山口県の長門市駅が自由周遊区間の西端で、東端は京都府の東舞鶴駅。その間の山口県、島根県、鳥取県、兵庫県,京都府の国鉄バス(現JRバス)路線を含めた国鉄全路線を自由に周遊できる切符である。
 この自由周遊区間内へは国鉄路線の、ほぼ何処からでもはいれる。そこまでの運賃を含んだ料金となる。また出発地から自由周遊区間までの路線上も、途中下車が自由だ。

 京都から山陽線を利用して途中の倉敷で途中下車し、小郡から山口線の津和野経由で山陰線に入ることが出来る。これで西本州を一周することが出来る。
 また、山陰ワイド周遊券には特典(?)がある。自由周遊区間内では特急の自由席が利用できる。一般的には、特急料金は乗車券の三十パーセントぐらいの料金がかかるが、周遊券を持っていれば特急料金なしで乗れる。

「おもしろそうやなあ、石田と赤川にも聞いて見るわ」
「大体の計画は俺が考えとくは、そやから勉強がんばってや。試験が終わったらみんなで詳しい計画を作ろうや」

 ザ・ビートルズ「1962~1966」のB面を聞き終わったら夏樹は帰ることにした。



  ランキングに参加しています
  下をポチッとクリックしてください。ご協力お願いします。
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
スポンサーサイト
2008.12.24 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/97-893ab9e5

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。